10月19日(木)に「DX視点で向き合う物流課題」をテーマにウェビナーを開催しました! 本ウェビナーでは、ゲストに経済産業省 商務サービスグループ 消費・流通政策課長兼物流企画室長 中野 剛志様をお招きし、物流業界の現状と課題、2024年問題に向けて対策すべきポイントを紹介しました。
プログラム1では「フィジカルインターネット実現のロードマップ」と題して、中野様よりドライバーの人手不足による物流逼迫の現状と、2024年問題と称される物流危機を乗り越えるための政府の対策についてご説明いただきました。 政府が現在取り組んでいる各種システム導入によるDX化推進や、事業者や荷主だけでなく物流全体の改革を促進する各種施策、特に国レベルでは初めての取り組みとなる「フィジカルインターネット」ついてご紹介いただきました。フィジカルインターネットとは、業種を超えた共同輸配送システムを実現する取り組みであり、物流業界へ大きな変革をもたらすと期待されています。

プログラム2では、グリッドのAI事業本部所属のコンサルタント・小林が、「物流の未来を変えるAI技術の現在地」と題して、物流業界が抱える課題を整理しながらフィジカルインターネット実現までのステップを紹介しました。 これまでGRIDがお客様の課題をヒアリングしてきた経験をもとに、ブラックボックス化している運送会社の運行状況の実態把握から配車計画の最適化、そしてフィジカルインターネットの実現までの進め方を紹介しました。

質疑応答では、自社にデータが揃っていない場合の対応策、他社サービスとの違いなど、DX推進のための具体的な対応策についてご質問をいただきました。 最後に、参加者の皆様からいただいた感想を紹介させていただきます。
・「物流の課題、政策、制度がよく理解できました。今後の製品、サービスの提供での物流の見える化、管理の重要性も、理解できました。」 ・「現在の課題を実際に困っている人たちへのヒアリング(生の声)も含めて提示してもらえたことはとても有用だと思いました。」 ・「AIの可能性は大きいと思っております。その可能性が運輸業界の改変に大きな影響を与えそうだという感触を得ました。しかしながら、50年前にこの業界にお世話になった頃に感じた“暗黒の大陸”は未だに暗黒な部分があります。このブラックボックスを打破するには、若い力とITが必須と考えております。2024問題対応が物流を変えていくトリガーになることを期待しております。」
今後も様々なテーマでウェビナーを開催してまいりますので、次回もぜひご参加ください!