2月6日(火)「AI・最適化技術を活用したマルチモーダルの実現」をテーマにウェビナーを開催しました。本ウェビナーでは、グリッドの取締役AI事業本部長・照井と、AIコンサルタント・小林が登壇し、鉄道、陸上、海上輸送のマルチモーダルの実現方法について紹介しました。 本編では、「2024年問題」によって生じる課題と解決に向けて、グリッドが提案するマルチモーダルによる輸送計画をAIで自動化・最適化する「ReNom multiModal」システムについて紹介しました。同システムでは、鉄道・海上・陸上輸送の組合せの中から品質・納期を考慮した上で、コストを最小化する配送方法を出力することが可能となります。また、制約条件を踏まえた上で、輸送費、CO2排出量、人件費等の項目のうちどの項目を最適化するのかをユーザー側で決めることができ、それに合わせた輸送計画を算出することが可能となる点に特徴があります。

ウェビナーでは、「ReNom multiModal」の有効性について、技術検証による結果をご覧いただくと伴に、既にグリッドが提供している鉄道、陸上、海上輸送の各システムについて、実際のオペレーション画面を紹介しました。データが可視化され、複数のシナリオに対応したケースについて主要KPIを比較し、ベストな計画を導き出す最適化システムを体感いただきました。 Q&Aでは、データ連携やステークホルダーとの調整に関する懸念点など、実際の導入に向けての質問も多くあり、マルチモーダルへの期待や関心が伺えました。グリッドからは、1社ではなく複数企業が協力し合うことが不可欠であること、そして、豊富なプロジェクト経験があり、スタートアップならではで立ち回りができるグリッドだからこそ、ステークホルダーとの調整役となることが可能であり、今後のマルチモーダル実現に向けて、各社連携を深めていきたいと意気込みを語りました。 最後に、参加者の皆様からいただいた感想を紹介させていただきます。 ・「物理的な改善ではなく、仕組みの構築による最適化を目指して提案準備を進めており、今回のウェビナーはとても有意義でした。集配送の部分でミルクランによる共同運送及び積載率の向上に向けて、複雑な運用を技術面でどこまでカバーできるのか、構築に要する費用がどの程度なのか、さらに詳細を伺いたい。」 「登壇されていた方々のお話の通りであり、理論・必要性は十二分に理解できるが、ステークホルダーをどの様に巻き込んで行くかが重要課題。」 ・「弊社はメーカーの為、フィットしない部分もありますが、3PLの一環としてモーダルシフトを検討しており(既に導入済み)、興味深い内容でした。」