株式会社グリッド(代表取締役社長:曽我部完、本社:東京都港区、以下:グリッド)は、社会インフラ特化型 SaaS「ReNom Apps for Industry SaaS」の開発を完了したことをお知らせいたします。 「ReNom Apps」は電力・海運・サプライチェーン3分野のオペレーション最適化を実現する社会インフラ特化型SaaSです。
社会インフラ分野で策定される計画業務は、日々刻々と変化する状況に応じて、熟練の担当者が、無数の組合せの中から膨大な時間と労力をかけて最良と思われる計画を立案する業務であるため、属人化や効率化が課題となっております。こうした課題を解決するため、グリッドは、AI・デジタルツインを活用し、計画業務の自動化・最適化システムの開発・導入によるDX化を推進してまいりました。また、最適化システムにより、人手では困難であった極限まで無駄を省いた業務運用を可能とすることで、エネルギー削減及びCO2排出量の削減にも貢献しております。 今回開発した「ReNom Apps for Industry SaaS」は、より計画業務の自動化・最適化システムの導入を迅速に行い、現場業務だけでなく経営全体も最適化することで企業価値向上の実現を目的に開発いたしました。
・電力(ReNom POWER):電力需給計画 どの発電タービン郡を起動、停止すれば電力需要に応じた発電を実現することができるのかを、AIによって最適化します。対応する計画は、当日計画、週間計画、年間計画と様々な期間の計画業務に活用することが可能です。
・海運(ReNom VESSL):多様な製品の輸送に対応した配船計画 石油などの化学製品から日用品など国内における貨物輸送の配船計画をAIによって最適化します。船舶の運航効率や製品の積み付けバランス、航海時間や荷役時間を含めた船舶稼働時間など様々な制約条件を考慮した最適な計画をAIが立案します。
・サプライチェーン(ReNom VALUAITON):中期経営計画や予算策定 企業価値を最大化させる前提シナリオをAIによって複数生成します。各シナリオの財務KPI結果を瞬時に確認し、様々な指標から分析することができ、最適なシナリオを直感的に絞り込むことができるため、最良のシナリオ選択が可能となります。
「ReNom Apps for Industry SaaS」は3月より販売を開始し、3年間で100社の販売を目標とします。 今後は、対象分野の追加も視野に入れながら、各機能のアップデートを行い、社会インフラ分野でのDXを加速化させていきます。