株式会社グリッド(本社:東京都港区、代表取締役:曽我部完、以下「グリッド」)は、北海道電力株式会社(北海道札幌市、代表取締役社長執行役員:齋藤 晋、以下「北海道電力」)向けに、AIを活用した系統用蓄電池の需給管理システムを開発し、2025年9月より運用を開始する予定であることをお知らせいたします。
再生可能エネルギーの導入拡大により電力供給が不安定化する中、需給バランスの調整手段として系統用蓄電池の活用が一層重要になっています。こうした状況を踏まえ、需給管理の高度化が業界全体で求められています。
当社が開発中の需給管理システムは、AIが天候や電力需要、市場価格など多様なデータを高精度に予測し、系統用蓄電池がどのタイミングでどれだけ充電・放電を行うかを計画します。これにより、各種市場(※1)に対する最適な入札計画を自動で立案することが可能となります。システムにより作成された計画は通信回線を通じて現地のエネルギーマネジメントシステムと連携し、実際に蓄電池の充放電を制御します。さらに、運用の状況や実績データを収集し、次の計画作成に反映させることで、安定的かつ収益性の高い運用が可能となります。
この需給管理システムを用いて、北海道電力では、系統用蓄電池の包括的な需給管理サービスを開始する予定です。
同サービスでは、系統用蓄電池の充放電計画の策定、制御および各種市場※への入札ならびに各種精算業務等、系統用蓄電池の需給管理を行うために必要な業務をすべて北海道電力が行うサービスです。特に各種市場への対応については、長年北海道電力が培ってきた豊富な需給管理のノウハウとグリッドが開発した最先端のAIを融合した需給管理システムにより、収益の最大化を目的とした最適な取引を実現いたします。
グリッドは今後も高度なAI最適化技術で電力需給管理の高度化を支援し、電力事業の収益性と安定性の向上に貢献してまいります。
※1「各種市場」:卸電力市場、需給調整市場、容量市場など
【需給管理システムのイメージ】

【需給管理システムの画面イメージ】
