株式会社グリッド(代表取締役社長:曽我部完、本社:東京都港区、以下「グリッド」)は、本田技研工業株式会社(以下「ホンダ」)の国内四輪完成車物流において、複数の物流ネットワーク案を定量的に比較・評価し、物流計画の意思決定を支援する「製品輸送網最適化シミュレーター」を開発しました。

本件は、グリッドが新たな成長領域として注力している「製造・運輸」領域における活用事例であり、数理最適化技術を用いて完成車物流を構成する複数の要素を一体的にモデル化し、物流ネットワーク案の比較・評価を可能にする取り組みです。

開発の背景

国内物流においては、ドライバー不足や労働時間規制への対応が重要な課題となっています。特に荷主企業には、物流の効率化、輸送力の確保、環境負荷低減を踏まえた持続可能な物流体制の構築が求められています。ホンダの国内四輪完成車物流においても、事業環境や物流を取り巻く条件の変化を踏まえ、複数の物流ネットワーク案を定量的に比較し、その効果や実行可能性を検討する仕組みが必要とされていました。

こうした背景から、ホンダによる物流計画の意思決定を支援するため、2026年1月よりグリッドが本シミュレーターの開発を開始。過去の輸送実績などをもとに物流ネットワークをモデル化し、複数の条件を組み合わせた比較・分析を行いました。

本シミュレーターの概要

本シミュレーターは、国内四輪完成車物流を対象に、輸送条件や物流関連コストなどの各種データを組み合わせ、複数の物流ネットワーク案の比較検討に必要な定量データを算出するシステムです。

効果試算

本シミュレーターを用いて、複数の物流施策を反映した物流ネットワーク案を検証した結果、一定の前提条件の下で、評価対象コストを最大5.4%削減できる可能性があるとの試算結果を得ております。※過去の実績データなどをもとにしたシミュレーション上の試算値であり、実際の削減効果を保証するものではありません。

今後の展望

今後は、輸送リソースや環境負荷などの評価項目を拡充し、コスト、輸送力、環境負荷を含めた物流ネットワーク案の比較検討を支援する機能拡張を進めてまいります。本シミュレーターで培った知見を活かし、幅広い産業の物流高度化ニーズに応えてまいります。