Use Case
SCM
2022.11.16
オムロン ヘルスケア株式会社様
オムロン ヘルスケア株式会社 国内事業統括本部 国内事業戦略本部 業務推進部業務規格化/業務システム開発課 マネージャー
オムロン ヘルスケア株式会社 経営統轄部 グローバルIT革新部 基幹職
AI技術の浸透や、新型コロナウィルスなど様々な社会情勢の変化に伴って産業界の業務のあり方が見直され、急速に多くの企業でDX化が進んでいます。特に、広範囲に渡り関係者が複雑に連携するサプライチェーンでは、受注量予測や商品の積送計画などの計画業務においてご担当者の経験に基づいた属人的な意思決定がなされているためDX化が急務とされています。オムロン ヘルスケア株式会社様(以下、オムロン ヘルスケア様)でも、担当者によって将来の受注量予測が策定されていましたが、コロナ禍でのサプライチェーンの混乱や半導体不足による供給制約などを受けて需要変動を適切に捉えた計画オペレーションの進化が課題となっていました。
こうした課題を受けてオムロン ヘルスケア様では、制約条件下でも需要変動を適切に捉え、限られた部材を需要変動に基づき適切な需要に割り当てていく強靭かつしなやかなサプライチェーン構築のために、グリッドが開発するAI「ReNom Plan」を用いた「予測振れ幅を考慮した受注量予測AIシステム」の開発によるデジタル化の推進を目指されています。
実証実験では従来オペレーションと比較して、主要製品の受注量予測平均誤差率を改善し、これにより将来的には計画策定にかかる作業時間の短縮、商品の過剰在庫、欠品の抑制といった計画プロセスの進化が期待されます。